PRINCIPLE

- 理 -

世界の奥に息づく透明な骨格
形を生み、形を壊し、すべての生を貫く静かな軸
それは説明されるためにあるのではなく、感じ取られるために、どこまでも沈黙している

世界の呼吸

破壊にも創造にも、存在にも不在にも等しくしなだれかかる

それは目には見えないが、確実に働き、触れることはできないが、
確かに感じられる

存在の芯にある静かな脈動

形に宿る必然、崩壊に宿る理由、誕生と死を見えない糸で貫く透明な力

言語化できない構造

 芸術においての理は、もっと顕著に姿を見せる。
何も考えずに眺めた絵の中に、不思議な美しさや説得力が宿っているとしたら、それは色や重心、余白や線の流れに、理がそっと働いているから。

作者が意図しようとしまいと、世界の秩序は作品の中に痕跡を残す。
抽象画が「説明できないのに納得してしまう」のは、理が観る者の心に触れているから。

理とは、世界の言語化できない構造。
完全に理解することはできないが、触れることはできる。
その触れ方は、静寂の中で感じる違和感、
光が一瞬だけ濃くなる瞬間、
自分の存在が世界とぴたり一致した気がする呼吸のひとつに宿る。

見えない秩序

 理とは、世界の仕組みそのものを貫く“見えない秩序”。
単なるルールではなく、存在が存在であるための必然の筋書き。
宇宙が崩れず、時が止まらず、心が心として動き続けるための裏側の脚本。それは科学で測れる部分と、測れない部分が継ぎ目なくつながっている、不思議な透明の綱のようなもの。

星の運行に理があり、雪の結晶に理があり、涙がこぼれる理由にも理がある。理は、“起きていること”の裏側で静かに呼吸している。

Plato (プラトン)

Geometry will draw the soul toward truth.

幾何学は魂を真理へと導く。
──抽象の中に宿る普遍法則こそ、理の最も純粋なかたち。

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