VOID

- 虚無 -

世界がすべて溶けたあとに残る静寂
光も影も、声も思考も、すべてが音もなく漂う
そこには恐怖も希望もなく、ただ、魂が自らの存在を問いかけるだけ

余白そのもの

ただの「何もない空っぽ」ではなく、もっと多層的で、生々しく、時に美しくすらある概念

存在がほどける瞬間
静かすぎる空気にふっと意識が溶ける時

「ここにいるんだろうけど、どこか遠い場所に漂っている気もする」

“輪郭のゆるみ”こそ、虚無の入口

隙間に広がる無音

強い感情——怒り、歓喜、喪失——の後に、
急に世界が白く感じられるときがある。
心の中で“意味”が燃え尽き、しばらく新しい意味が生まれない状態。

虚無は、マイナスの空洞ではなく、“意味の種が撒かれる前の大地”
すべてを削ぎ落としたあと、最後に残る“静かな呼吸”

余白、間、沈黙、断片——

存在のノイズがすべて消えたとき、
本来の自分や世界の輪郭が見えはじめる場

永遠の刹那

何も進まず、何も変わらず、ただ漂う

物事の意味がすべて溶けた場所であり、魂が漂うための海原

虚無の余白とは、世界の輪郭が崩れた先に現れる

恐怖でもなく、喜びでもなく、ただ静かに、自らの存在の深さを知る

Emily Dickinson (エミリー・ディキンソン)

I dwell in Possibility — A fairer House than Prose — More numerous of Windows — Superior — for Doors —

私は可能性に住む——散文よりも美しい家に——窓は無数にあり、扉よりも優れている——

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